特定毒物
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四アルキル鉛
四アルキル鉛を含有する製剤
四アルキル鉛(テトラミックス)
四エチル鉛(C8H20Pb)
別名:テトラエチル鉛/エチル液
四メチル鉛(C4H12Pb)
別名:テトラメチル鉛
 ガソリンのオクタン価の向上に用いる(アンチノック剤)。液体、特異な臭気あり。日光に不安定で、徐々に分解し白濁する。
 蒸気吸入により、もしくは皮膚からも体内に吸収される。一般の鉛中毒の症状の他、神経系を侵し、発狂することもある。神経毒。
 酸化隔離法、燃焼隔離法により、廃棄する。
ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイトおよびこれを含有する製剤
ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト(C6H15O3PS2
別名:メチルジメトン
 有機リン系殺虫剤で、特定毒物に指定されているもののうち使用できるのはメチルジメトンを含有する製剤のみ。
 体内に吸収されると、コリンエステラーゼ阻害を引き起こす。解毒剤として、アトロピンもしくはPAMがある。
モノフルオール酢酸
モノフルオール酢酸塩類およびこれを含有する製剤
モノフルオール酢酸(C2H3FO2
別名:フルオロ酢酸
 モノフルオール酢酸を含有する製剤で、現在使用されているものはモノフルオール酢酸ナトリウム。
 野ネズミの駆除に用いる。
 重い白色の粉末、吸湿性あり。辛み、酢酸臭。水に溶けやすい、有機溶媒に不溶。
 体内に吸収されると、けいれん、血圧下降、心臓障害等の症状が現れる。
モノフルオール酢酸アミド
モノフルオール酢酸アミドを含有する製剤
モノフルオール酢酸アミド(C2H4FNO)
別名:2-フルオロアセトアミド
 白色の結晶、無味無臭、水に溶けにくい、エタノール、エーテルに溶けやすい。
 殺虫剤として使用。但し、現在農薬品としての市販品はない。
燐化アルミニウムとその分解促進剤とを含有する製剤
燐化アルミニウム(AlP)
別名:ホストキシン
 大気の湿気により徐々に分解して有毒な燐化水素ガスを発生。
 倉庫内、コンテナ内または、船倉内において、くん蒸により、ネズミ、昆虫等の駆除する。
オクタメチルピロホスホルアミドおよびこれを含有する製剤
オクタメチルピロホスホルアミド(C8H24N4O3P2
別名:シュラーダン/OMPA
無色無臭のいくらか粘性のある液体。商品名シュラーダン、ペストックス−3(いずれも66%含有製剤)があったが、現在使用が禁止されており、市販品はない。
TEPP(テトラエチルピロホスフェイト)およびこれを含有する製剤
テトラエチルピロホスフェイト(C8H20O7P2
別名:ピロリン酸テトラエチル/TEPP
 現在使用が禁止されており、市販品はない。
パラチオン(ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト)およびこれを含有する製剤
ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(C10H14NO5PS)
別名:パラチオン
 淡黄色液体。水に不溶。加熱分解して、有毒な酸化窒素及び酸化硫黄ガスを発生する。
 現在使用が禁止されており、市販品はない。
メチルパラチオン(ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト)およびこれを含有する製剤
ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(C8H10NO5PS)
別名:メチルパラチオン
 現在使用が禁止されており、市販品はない。
ホスファミドン(ジメチル−(ジエチルアミド−1−クロルクロトニル)−ホスフェイト)) およびこれを含有する製剤
ホスファミドン(C10H19ClNO5P)
 無色油状の液体。水に可溶。
 現在使用が禁止されており、市販品はない。