a)伸銅品の種類

2)製造方法別

1200 展伸材
wrought products
 圧延(2201及び2301参照)、押出し引抜き、鍛造(2240及び2340参照)などの熱間又は冷間の塑性加工によって造られた板、条、管、棒、線などの製品の総称。
1201 伸銅品
wrought copper and copper alloy products
 圧延(2201及び2301参照)、押出し引抜き、鍛造(2240及び2340参照)などの熱間又は冷間の塑性加工によって造られた銅及び銅合金の板、条、管、棒、線などの製品の総称。
1202 ミルハードン材
mill-hardend materials
 適当な冷間加工時効硬化処理を施し、指定された機械的性質を付与した材料。
参考 ベリリウム銅に適用される。
1220 押出棒
extruded rod/bar
 押出しによって最終寸法に仕上げられた棒。
参考 伸銅品JISでは、合金番号の後に[B(Bar)E(Extruded)]の記号を付ける。
1221 引抜棒
drawn rod/bar
 引抜きによって最終寸法に仕上げられた棒。
参考 伸銅品JISでは、合金番号の後に[B(Bar)D(Drawing)]の記号を付ける。
1222 鍛造棒
forged rod/bar
 鍛造によって最終寸法に仕上げられた棒。
参考 伸銅品JISでは、合金番号の後に[B(Bar)F(Forging)]の記号を付ける。
1240 継目無管
seamless tube
 鋳塊から押出し、圧伸、引抜きなどの加工によって製造された継目のない管。
参考 溶接管と区別した名称。
1241 溶接管
welded tube
 板又は条を管状に形成し、管軸方向に溶接して製造された管。
参考 伸銅品では、主に高周波誘導加熱による溶接法が用いられる。伸銅品JISでは、合金番号の後に[T(Tube)W(Welded)]の記号を付ける。
1260 鍛造品
forging
 工具、金型などを用いて材料の一部又は全部を圧縮したりつち(鎚)打ちしたりして、鍛錬され形成された展伸材
参考 鍛造は素材の加熱温度に従って熱間、温間、冷間に分けられる。
1261 熱処理形合金
heat-treatable alloys
 時効硬化熱処理によって強度を高めることが可能な合金。
参考 伸銅品JISでは、ベリリウム銅(C 1700, C 1720)がある。
1262 非熱処理形合金
non-heat-treatable alloys
 時効硬化熱処理によって強度を高めることが本質的に不可能な合金で、冷間加工だけで強度を高める合金。
参考 伸銅品JISでは、ベリリウム銅(C 1700, C 1720)以外のものが該当する。