(5)試験

5001
塩水噴霧試験
salt spray test
試験槽内に試験片を置いて、塩化ナトリウム水溶液を霧状にして吹き込み、金属材料の耐食性、被覆材料などの防食性を調べる試験。
5002
促進耐候試験
accelerated weathering test
人工光源から発する光と断続的な人工降雨を与える装置を用い、試験片の腐食、さび、劣化などの状態を調べる試験。
5003
屋外暴露試験
outdoor exposure test
試験片を、一定期間屋外にさらして、自然環境での腐食、さび、劣化などの状態を調べる試験。大気暴露試験、耐候性試験ともいう。
5004
格納貯蔵試験
shed storage exposure test
試験片を、水槽を備えた百葉箱中に放置して、腐食、さび、劣化などの状態を調べる試験。
5005
湿潤試験
humidity cabinet test
高湿度に調整した恒温装置内に試験片を入れて、湿潤状態に保ち、腐食、さび、劣化などの状態を調べる試験。JIS K 2246[5.34(湿潤試験方法)]参照。
5006
浸せき試験
immersion test
試験片を塩化ナトリウムなどの所定の溶液中に浸せきし、金属の腐食や被覆物の劣化などの状態を調べる試験。
5007
複合サイクル試験
combined cyclic corrosion test
腐食環境条件の組み合わせを変化させたものを1サイクルとしてこれを繰り返し行い、試験片の腐食や被覆の劣化などの状態を調べる試験。
5008
キャス試験
CASS test
塩水噴霧試験に用いる塩化ナトリウム水溶液に、少量の酢酸及び塩化銅(U)を添加し、腐食性を高めた試験。
5009
コロードコート試験
corrodkote test
腐食溶液を含んだ人工の泥をめっき表面に塗りつけ、これを恒温恒湿の装置内に放置して、主として電気めっきの耐食性を調べる促進試験。
5010
気化性さび止め性試験
vapor inhibitor ability (VIA) test
気化性さび止め剤、気化性さび止め紙、気化性さび止め油の気相状態での鉄鋼のさび発生防止効果を調べる試験。
5011
接触さび止め性試験
corrosion preventive ability contact in test
気化性さび止め紙で金属を密着包装したとき、そのさび発生防止効果を調べる試験。
5012
接触腐食性試験
contact corrosivity test
VCIが鉄鋼に接触した状態で、その腐食性を調べる試験。
5013
静水滴試験
static water drop test
規定の装置、条件のもとで、さび止め油に浸した試験片のくぼみに水滴を1滴入れ、さびの発生の有無を調べる試験。
5014
水置換性試験
water displacement test
さび止め油が、金属表面に付着している水と置き換わって、さびを防止する性質を調べる試験。
5015
有孔度試験
porosity test
めっき層のピンホール、大きさ及び数を調べる試験。
5016
指紋除去性試験
finger print removability test
指紋によるさびの発生を防止する目的で、指紋除去形さび止め油を塗りつけ又は浸して、それが金属製品に付着した指紋を除去する性質を調べる試験。