401 防せい包装【ぼうせいほうそう】
- 金属製品のさび発生を防止するための包装。
402 防湿包装【ぼうしつほうそう】
- 包装品を防湿包装材料で密閉して、外部から侵入する湿気のために生じる弊害から防ぐ包装。乾燥剤を併用して内部に残存する湿気や、防湿バリヤー材を透過してくる湿気を吸収させたり、減圧して内部の湿気を空気と共に除去したりすることもある。
403 素地調整【そじちょうせい】
- 塗料の付着性及び防せい効果をよくするために、機械的又は化学的に被塗装物体表面を処理し、塗装に適するような状態にすること。生地ごしらえ・ケレンともいう。
404 生地ごしらえ【きじごしらえ】
- 403 素地調整の項参照。
405 電気めっき【でんきめっき】
- めっきしようとする物を陰極として、めっき浴中で電気分解し、表面に金属層を析出させること。
406 化学めっき【かがくめっき】
- 金属塩水溶液にめっきしようとする物を浸して、外部電源を用いずに還元剤の作用によってめっきすること。無電解めっきともいう。
407 溶融めっき【ようゆうめっき】
- めっきしようとする物を溶融した金属の中に浸して、表面に金属被膜を作ること。熱せきめっきともいう。亜鉛めっき・すずめっき・鉛めっき・アルミニウムめっき・などがある。
408 拡散浸透めっき【かくさんしんとうめっき】
- 金属体表面に、さび止め、高温耐食性を与えるため、固体又は溶融状態の物質を、高温で表面から金属内部へ拡散現象によってしみ込ませて耐食層を作ること。
409 陽極酸化【ようきょくさんか】
- 金属を陽極とし、電解質水溶液の電気分解によって表面に耐食性の酸化被膜を生成させること。
410 化成処理【かせいしょり】
- 化学的処理によって金属表面に安定な化合物を生成させること。りん酸塩処理・黒染処理・クロメート処理などがある。
411 りん酸塩処理【りんさんえんしょり】
- りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水溶液で金属を処理し、その表面に不溶性りん酸塩被膜を作ること。
412 クロメート処理【くろめーとしょり】
- クロム酸又は重クロム酸塩を主成分とする溶液で金属を処理して防せい被膜を作ること。
413 金属溶射【きんぞくようしゃ】
- 金属を溶射し、高圧ガスで金属の表面に吹き付けて塗膜を作ること。
414 クラッド【 】
- 2種類の金属を張り合わせること。きせがね、合わせ金ともいう。
ステンレス鋼クラッド、ニッケルクラッド鋼、ニッケル合金クラッド鋼、アルクラッドなどがある。
415 ライニング【 】
- 金属の表面を防食するため、その表面に、他の物質を比較的厚く被覆すること。
金属・無機物質などを溶射・焼き付け・はり合わせなどで被覆する無機質ライニングと、有機物質を流動浸せき・溶射・塗布・はり合わせなどで被覆による有機ライニングとがある。
416 セラミックコーティング【 】
- アルミナ・ジルコニア・ジルコン・クロミアなどを溶融噴射し、金属表面に陶磁性の無機質被覆をすること。
417 電気防食【でんきぼうしょく】
- 流電陽極又は外部電源を用いて金属体を陽極として通電し、腐食を防止すること。
陰極防食ともいう。
特殊な場合として、防食する金属体を陽極とする陽極防食もある。
418 陰極防食【いんきょくぼうしょく】
- 417 電気防食の項参照。
419 エレクトロコーティング【 】
- 陰極防食を行う場合に、陰極表面に炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムを析出し、陰極を被覆する事。軽い防食効果がある。
420 霧充満法【きりじゅうまんほう】
- タンク、密閉容器などの内部に、霧状にしたさび止め油を充満させて、その内部を被覆する方法。
421 静電塗油【せいでんとゆ】
- 霧状にした油滴を静電界で帯電させ、対向電極とした被塗布ぶつに静電引力により付着させること。