防せい防食用語 (5)試験

501 塩水噴霧試験【えんすいふんむしけん】

塩化ナトリウム溶液を霧状にして吹き込んだ器中に試験片を置いて、金属材料の耐食性又は被覆材料などの防食性を調べる試験。

502 加速風化試験【かそくふうかしけん】

人工光源から発する光と断続的な人工降雨を与える装置を用い、試料の腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。
促進耐候試験ともいう。

503 屋外ばく露試験【おくがいばくろしけん】

試料を、一定期間屋外にさらして、自然環境での腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。
ばく露試験・耐候試験ともいう。

504 格納貯蔵試験【かくのうちょぞうしけん】

試料を、水そうを備えた百葉箱中に放置して、腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

505 湿潤試験【しつじゅんしけん】

恒温・恒湿に調整した装置中に試料を入れ、試料の腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

506 乾湿交互浸せき試験【かんしつこうごしんせきしけん】

試料を、一定時間目的の溶液に浸し、ついで引き上げて乾燥するという操作を繰り返して、腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

507 塩水浸せき試験【えんすいしんせきしけん】

試料を塩化ナトリウム溶液中に浸して、腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

508 露点腐食試験【ろてんふしょくしけん】

試料の表面を露点以下にして一定時間結露状態に保持し、腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

509 エアゾール試験【えあぞーるしけん】

腐食溶液のエアゾール中に試料をさらして、腐食・さび・劣化などの状態を調べる試験。

510 キャス試験【きゃすしけん】

塩水噴霧試験に用いる塩水に、少量の酢酸及び塩化第二銅を添加し、腐食速度を高める試験。

511 コロードコート試験【ころーどこーとしけん】

腐食溶液を含んだ人工の泥をめっき表面に塗りつけ、これを恒温恒湿の器内に放置して、電気めっきの耐食性を調べる促進試験。

512 分離安定性試験【ぶんりあんていせいしけん】

さび止め油に、所定の温度条件を与えて、分離又はゲル化が見られるかどうかを調べる試験。

513 気化性さび止め性試験【きかせいさびどめせいしけん】

気化性さび止め材、さび止め紙、さび止め油の気化性物質によるさび止め効果を見る試験。
JIS Z 1519(気化性さび止め剤)
JIS Z 1535(気化性さび止め紙)
JIS Z 1806(気化性さび止め油)
参照。

514 静水滴試験【せいすいてきしけん】

規定の装置、条件のもとで、さび止め油に浸した試験片のくぼみに水を一滴入れ、さびの発生の有無を調べる試験。
JIS Z 026(さび止め油一般試験方法)参照。

515 流下点試験【りゅうかてんしけん】

さび止めペトロラタムを塗りつけた試験片を、一定温度で一時間垂直に保持し、塗膜が基準線までずり落ちるかどうかを調べる試験。

516 指紋除去性試験【しもんじょきょせいしけん】

指紋によるさびの発生を防止する目的で、指紋除去形さび止め油を塗りつけ又は浸して、それが金属製品に付着した指紋を除去する性質を調べる試験。

517 除膜性試験【じょまくせいしけん】

金属製品に施された防せい被膜を、必要に応じて除去する場合、その被膜が除去されやすいかどうかの性質を調べる試験。

518 低温付着性試験【ていおんふちゃくせいしけん】

さび止め油が、低温度で金属表面に付着していう強さを調べる試験。

519 噴霧性試験【ふんむせいしけん】

一定の条件で噴霧する際、さび止め油の霧滴が、均一に形成されるかどうかの性質を調べる試験。

520 摩損性試験【まそんせいしけん】

さび止め油に含まれているきょう雑物が、金属製品を傷つけるかどうかを調べる試験。

521 水置換性試験【みずちかんせいしけん】

さび止め油が、金属表面に付着している水と置き換わって、さびを防止する性質を調べる試験。

522 折り曲げ試験【おりまげしけん】

塗装又はメッキした試験片を折り曲げて、割れ・付着性などを調べる試験。

523 滴下試験【てきかしけん】

腐食性溶液をめっき面に滴下し、めっき層を溶かした時間から、めっき層の厚さを求める試験。

524 有孔度試験【ゆうこうどしけん】

めっき層のピンホール、大きさ及び数を調べる試験。

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